3ヶ月使ってみた、象印の自動調理鍋「EL-KA23」をレビュー!

作り置き生活をしてきて2年、ついに自動調理鍋を買ってしまいました。

象印のおしゃれな「STAN.シリーズ」の「EL-KA23」です。2022年1月頃に買って購入価格は2万5千円程度。2022年6月現在では1万5千円くらいで買えるみたいで羨ましい限りです。

公式サイトは↓

選んだ経緯はこちらの記事に詳しく書きました。↓

使ってみると、思わぬデメリットなんかもあったりしたのでレビューしていきます。

デザイン

サイズは「28.5cm × 31cm × 22.5cm」でコンパクト。5合炊きの炊飯器よりもやや大きいくらいのサイズ感です。

色はシックな黒で、ややスクエアな形。

底部が土鍋のようなベージュ色になっていて、まあここはシンプルで黒に徹するべきだったか、オシャレ感を演出するためにこうするべきか賛否が分かれるところでしょう。

ともかくかっこいいのでデザインには満足しています。

蓋の開閉は炊飯器と同じ方式でワンタッチで楽々。

内蓋もワンタッチで簡単にハズレます。

内鍋はホーローでできていてかなりずっしり来ます。これが後に出てくるデメリットにつながっていくわけですが・・・。

後ろ側につゆ受けがあります。蓋を開閉したときの水滴を受けるためのものです。

調理は基本的には「ほったらかし」

レシピブックには色々なレシピがありますが、基本的には「ほったらかし調理」です。材料を入れてスイッチを入れれば完成まで何もすることはありません。

レシピ

レシピブックが付属しており、それでもよいのですが、ネットにさらに多くのレシピ(200くらい)が載っています↓

数としてはかなりありますね。

調理時間は40~50分くらい

作る量にもよりますが、沸かす時間が20-30分かかります。

つまり、20分の設定時間でも合計すると40~50分くらいは調理時間がかかることに。

なぜここまで沸かす時間がかかるのか?とは思いますが、自動調理鍋とはそういうものみたいです。

調理モード

自動メニューの数がたくさんあって、番号を入力する機種も多いですが、この機種は違います。

「カレー/シチュー」・「スープ」・「煮物」・「米調理」・「パック調理」・「温度調理」・「無水調理」から選ぶだけ。(そのあと時間を入力します。)

これは操作的にも簡単で良いですね。レシピに無い料理を自分で作るときにも便利そうです。

と、言いたいところですが・・・

公式レシピを見ていると、煮物の料理でも「煮物」「温度調理」が使い分けられていて、違いがわからないんですよね。

一体どれを選んだらいいんだー!と思うわけです。

それでメーカーに聞いたのですけど、

  • 各調理コースの違い(熱のかけ方など)については社外秘であり答えられない
  • 公式レシピにない料理をつくるときの調理コースの選定基準も答えられない

という衝撃回答が!何も教えてくれませんでした!

今の所、公式レシピ以外のレシピで作るときは煮物コースかスープコースかカレー・シチューコースで作っていますが、正直かなりモヤモヤはします。もうちょっと教えてくれてもいいじゃないか。

お手入れ

お手入れは事前に予想してた通り、楽ちんでした。

  • 内なべ
  • 内ふた
  • つゆうけ

を洗うだけ。内ふたもワンタッチで取り外せて超軽いので楽です。強いて言うなら内なべがホーローで重いのと、食洗機が使えないのが難点です。

作ってみた

レシピブックも付属していますが、ネット上の公式レシピを参照したほうがレシピ数も多くて良いと思います↓

カレー

この状態から始めて調理スタート。肉を鶏肉に変えていますが、公式レシピです。

出来上がりはルーが溶け切っていないので

混ぜてルーを溶かしたら完成です。

肝心の味の方はというとちゃんとしたカレーですね。炒めない分若干物足りないような気がしなくもないです。

ミネストローネ

公式レシピで作った「ミネストローネ」。ケチャップを入れてるんですけど、それが妙に甘い感じになり微妙。公式レシピを信じるのもほどほどにしたほうがよいかもしれません。

ぶり大根

公式レシピの「ぶり大根」。こちらは正直ちゃんと鍋で作ったほうが美味しいかなと思いました。ぶりはすごく美味しいんだけど、大根にあまり味がしみていない気が。

筑前煮

これは「無水調理」コースで作った「筑前煮」。確かに水は入れてなくて、調味料のみです。これはちょっとごぼうが硬いかなあ。もう少し柔らかくなっている方がよいですね。

筑前煮は最後煮詰める料理なので、水分を少なめにするために「無水調理」のレシピにしたのでしょうが、裏目に出ているかも。

煮込みハンバーグ

公式レシピの「煮込みハンバーグ」。ひき肉こねたりする下準備は面倒ですが、全自動でここまでやってくれます。優秀。味も美味しかったです。

鶏とさつまいも

白ごはん.comの「鶏肉とさつまいもの煮物」を作りました。煮汁は煮詰まらないので、水をやや少なめにしました。

煮物コースを使いましたが、さつまいもが型くずれせず、中までよく火が通っています。すばらしい仕上がりです。

ポトフ

公式レシピの「ポトフ」。「煮物」コースで調理。豚のブロック肉も入れていたのですが、ホロホロになっていて美味しかった。じっくり煮込む系のレシピは得意なようです。

サラダチキン(低温調理)

公式レシピの「サラダチキン」。

調味料とともに袋に詰めて

調理開始。専用の部品があり、しっかり湯につけることができます。なお、逆サイドに空きがあるのでもう1パック調理可能です。

「温度調理コース」で70℃、45分。

できあがりがこちら。皮は食べないのであらかじめ剥いでもよかったかも。

断面はこちら。ちゃんと火は通っています。低温調理で究極的に柔らかく仕上げたって感じではないですが、十分柔らかく美味しい。

普通の鍋で作ると火の通りが甘かったり硬かったりするので、安定してこの仕上がりになるのならアリだと思います。

ホワイトシチュー

公式レシピの「ホワイトシチュー」。これも美味しかったですね。

チョコレートプリン

公式レシピの「チョコレートプリン」。水を入れた中にカップを入れ、「低温調理」コース、90℃で加熱。

良いチョコを使ったのもありますが、しっかり美味しく仕上がりました。スイーツ作るのもありかも。

ラタトゥイユ

公式レシピで作ったラタトゥイユ。「無水調理」コースで調理。いわゆる本格的なラタトゥイユではないですが、野菜に軽く火を通した感じでこれはこれであり。

レッドカレー

「グリーンカレー」の公式レシピを使って作った「レッドカレー」。カルディで買ったレッドカレーペーストと業務スーパーで買ったココナッツミルクで。ペーストで味がバッチリ決まっているので、すごく美味しい。グリーンカレーも美味しく出来ますので、ペーストを使ったタイカレーは自動調理鍋向きと言えるでしょう。

ピェンロー

ピエンローはざっというと「干し椎茸の出汁を使った白菜鍋」です。干し椎茸(戻した水も入れる)、白菜、豚バラ肉(鶏もも肉でもOK)、塩、水を入れて煮込みモードで20分。白菜から水が出ることを見越して水を少なめに入れておくことが大事です。2L程度は作るのですが、塩は0.6%で12g入れてます。終盤でお湯で戻した春雨を入れて出来上がり。とても簡単でかつ美味しくできておすすめのレシピです。

コツをつかめば美味しく作れる

使いこなしにはコツが必要そうだが、うまくいけば美味しく作れる、ということに尽きます。

色々試した感じたコツとしては、

  • 「煮物」コースか「スープ」コースを使う。「無水調理」は使わない。煮詰める系の料理は諦める
  • 食材から水分が出ることを見越して水は少なめに入れる
  • 調理時間の設定は、沸騰してからの加熱時間を設定すればOK
  • 葉物野菜など加熱を控えめにしたい場合は、途中でフタを開けて入れちゃう(途中で開けても問題なく調理は進む)
  • 煮崩したくない野菜は上の方に入れる。逆にクタクタにしたい野菜は底に入れると良い

といったところです。まだ研究中ですが、慣れてしまえばそれほど失敗することはないです。

作り置きがめちゃくちゃ楽になった

もともと夫婦で「ひとり3品ずつ」作っていましたが、そのうち1品をSTANで作るように。

材料を切ったりという下ごしらえは変わらずやっているわけですが、体感として圧倒的に楽です。

やはり火を使っていると近くにいて見てなきゃいけない。STANだと調理中は完全に頭から外して良いのが楽なんだと思います。ほったらかし調理は神。

メリット

  • スタイリッシュなデザイン
  • 調理工程が簡単な物が多い
  • お手入れが楽ちん
  • 野菜が美味しく煮える(特に「煮物」コース。今後も研究が必要)
  • 圧力調理じゃないから途中でフタを開けて食材を入れることができる

といったところでしょうか。

デメリット

  • 調理コースの選び方が謎(前述)
  • 内なべ問題(後述)
  • 低温調理の温度幅(10℃刻みでしか設定できない)

というところでしょうか。

内鍋の問題については↓にて解説します。

内なべ重い問題

先にも書いたように内なべはホーロー製でずっしり。

なんと1543g、つまり約1.5kgもあります。持った感じとしてはかなりズシリと来ますね。

ホットクックの2.4Lの内鍋の重量は690gだそうですから、倍以上重いことになります。

内なべの持ち手が短い&熱い問題

ホットクックだとこのように樹脂の持ち手になっていますが↓

本機種の持ち手はこちら↓

まず素材が鍋本体と同じホーロー製ということ。当然調理直後は非常に熱くなります。そして薄くて短いのです。料理をタッパーに移すときに最終的には鍋ごと持って注ぐわけですけど、持ち手と重量のせいですごくやりづらい。毎回ちょっと危ないなと思ってやっています。

実際私一度ぶちまけてしまって悲惨な事態になってしまったことがあり、ちょっと怒ってます。

あと、直火も使えるのですけど持ち手の短い鍋に直火を使うのは少し怖いです。動かしづらいし火傷しそうで。

おそらく省スペースとおしゃれさを優先してのことだったのかと思いますが、ステンレス製で持ち手を耐熱樹脂にしてくれたらよかったのになあ。

持ち手熱い問題の対策

そんな「持ち手短い&熱い」使い続ける中で対策を見出しました。それは「保冷剤を押し当てて持ち手を冷まして素手で持つ」ということ。素手で持つのが一番確実。これで失敗はしてません。

まとめ

以上まとめます

  • スタイリッシュなデザイン
  • 使いこなしが必要だが、うまくいけば美味しく作れる
  • 内鍋が重い、持ち手が熱くなるなどの問題あり
  • 温度幅は10℃刻みだが低温調理もできる

といったところです。完璧な商品だとは思いませんが、2万円ちょっとで買えることを考えれば悪くは無い。割りと「買い」かもしれません。

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ぶっちゃけいいますと、価格コムを確認して最も安い業者で買うと良いのではないかと思います。

皆様の参考になれば幸いです。



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