沖縄「やちむんの里」で器をいろいろ買った我々。
やちむんには窯の中で重ねて焼く都合上、釉薬が剥ぎ取られた「蛇の目」という仕様が存在します。
この部分には釉薬がかかっていないため、
- シミ
- 着色
が生じる可能性があるそうです。
「せっかく買ったやちむんにシミが付いたら悲しすぎる」というわけで・・・
買った時に貰ったリーフレットを見ますと、
おかゆ炊きや水分を含ませてからご使用ください
とのこと。
さらにネットで色々調べると、「おかゆ炊き」のような行為を「目止め」というのがわかりました。
目止めとは?
要するに「デンプンで蛇の目の細かい隙間を埋めてしまう」ということ。
デンプンは炭水化物に含まれますから、
- 米の研ぎ汁
- 小麦粉
- 片栗粉
でやちむんを煮ると、良い感じで「目止め」ができるようです。
今回目止めする器
ちなみに右の皿のように蛇の目がない皿も存在します。が、貫入(表面の小さなひび割れ)などにも効果があるようなので目止めすることとしました。
この茶碗にもしっかり蛇の目が存在します。
このように。
目止めする手順
さて、小皿2つと茶碗2つを鍋に入れて目止めしていきましょう
我々は普段無洗米を使っていて、米の研ぎ汁は用意できないので片栗粉でやることにしました。効果はどれでもあまり変わらないらしいのでいいかな。
手順としては、
- 鍋に器を入れる(器がカチャカチャしないように間にフキンを挟む)
- 鍋に水を入れて沸かす
- 水溶き片栗粉を溶かし入れて白濁させる(白濁すればOKらしい)
- 20分煮る
- 火を止めて8時間待つ
という手順でやりました。
注意点としては、「最初から水に片栗粉を溶かさないほうが良い」ってことです。
なぜなら水溶き片栗粉ってすぐ片栗粉沈殿しますよね。その状態で沸かしたら沈殿した片栗粉が固まってダマになります。ですから、沸かしてから水溶き片栗粉を溶かしていれる方が良いと思いました。ちなみに私は最初沸かした状態に粉末の片栗粉を入れて大変なことになりました。
あと、鍋は5Lくらいの結構大きいものを使ってます。それでも大皿だとさすがに入らないので、「煮る」作業は諦めてタライに片栗粉入の熱湯を入れて目止めすることになるでしょうか。
そんなわけで若干のコツがいるものの、そんなに難しくはありません。
フリーカップは蛇の目が無いので目止めしなくても良いかと思いましたが、茶渋を多少は防げるかななんて考えて「熱湯を注いだあと、水溶き片栗粉を溶く」という簡単なやり方で目止めすることとしました。やらないよりはいいでしょ。
あとは鍋から取り出して水で流して十分に乾燥させます。鍋から取り出してヌメヌメを取る作業が面倒くさかったです。
目止めの効果なのか、全然汚れがつかない
↓が二ヶ月ほど使用した器です。
全然汚れはつかないですね。小皿には和食・洋食問わずミートソースのような油っぽいものもたくさん入れていますが、汚れは付きません。
茶碗も納豆や、卵かけご飯のようなしつこそうなタンパク汚れも付きそうですが、全く問題なし。ちなみに食洗機で洗ってます。
おわりに
やってみて思いましたが、「目止め」をしたから汚れがつかないのか、そもそも汚れはそこまで付かないのかよくわかりません(笑)
本当は「目止め」の有り無しで比較実験をするべきなんでしょうが、全部「目止め」してしまったのでしょうがないですね。
何か情報お持ちの方、お待ちしております。
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