食洗機を買ったものの、漆器は食洗機NGで困っている方多いのではないでしょうか?
わが家でも食洗機を買ってから悩みました。
本記事では無印良品の漆の汁椀2種を1年間食洗機にかけたみた結果をご紹介します。
乾燥なしの条件ではありますが、ご参考になれば幸いです。
多くの漆器は食洗機NG?
実は多くの漆器は食洗機NGです。
パナソニックのサイトには、
うるしがはがれる恐れがあります。
●食洗機の高温洗浄~すすぎ、乾燥によってひずみやひび割れが起こり、うるしが剥離する恐れがあります。
●最近では「食洗機対応OK」の椀や箸が市場で多く流通しています。耐熱温度がきちんと表示されているメーカーのものであれば、食洗機に入れても洗浄が可能だと考えられます。
https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/84377/~/%E9%AB%98%E7%B4%9A%E6%BC%86%E5%99%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%B4%97%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%E3%80%82%EF%BC%88%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%B3%E9%A3%9F%E5%99%A8%E6%B4%97%E3%81%84%E4%B9%BE%E7%87%A5%E6%A9%9F%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%97%E3%81%A6%EF%BC%89
と書かれています。
つまり、食洗機NGの理由としては、
- 高温洗浄、すすぎ → パナソニックの食洗機では90℃
- 乾燥
があり、その結果として、
- ひずみ
- ひび割れ
- 漆の剥がれ
が起こるということですね。
世の中の漆器の食洗機事情
例えばこちらの商品はプラスチックの素地にウレタンを塗ったもの。
見た目は漆のお椀ですが、実際にはただのプラスチックです。
プラスチックのものは大抵質感が劣っているため、個人的には悲しい気持ちになります。
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こちらは木合に漆を塗ったもので、食洗機対応を謳っています。
木合は木粉と樹脂を混ぜ合わせた木質樹脂で、比較的木の質感を保っています。
こちらは中川政七商店で木合に漆の組み合わせで食洗機対応。
食洗機対応で質感の良いものなら、木合+漆のものがよいと言えるかもしれません。
無印良品の漆器2種も食洗機はNG
無印良品には2種の漆器がありますが、公式にはどちらも食洗機NGです。
左は「漆器 すり漆汁椀 大 」、右は「河和田塗り汁椀 」です。
わが家はどちらも持っていまして、今回検証するのもこの2種です。
「漆器 すり漆汁椀 大 」は素地が木で摺漆。飲み口の部分も厚めで素朴な雰囲気です。
「河和田塗り汁椀 」は素地が木合(木粉とメラミン樹脂の成型品(木粉52%))で、塗漆となっています。
個人的には「河和田塗り汁椀 」のほうが食洗機には強いのではないかと思っています。
やはり木と木合の違いが大きいかと。
検証実験
無印良品の漆器たち
こちらがわが家の無印良品の漆器です。
上で紹介したのと同じ、「漆器 すり漆汁椀 大 」と「河和田塗り汁椀 」です。
食洗機
こちらがわが家の食洗機Panasonicの「NP-TH3」です。
90℃の熱湯で洗うため、漆器にはそれなりの負荷がかかるはずです。
なお、今回の検証では「乾燥無し」で運転していますのでご了承ください。
(わが家が普段自然乾燥派のため)
このような感じで洗浄しています。
検証結果
約1年間毎日のように食洗機にかけた結果がこちらです。
漆器 すり漆汁椀 大
無事ですね。
飲み口のあたりでところどころ漆が剥げていますが、食洗機のせいかはわかりません。
下側も特に影響ないですね。
こちらの商品は割れたりするんじゃないかと思っていましたが、割れは無いです。
食洗機の環境は普段から熱々の味噌汁を受け止めているのと変わらないのでしょうか。
全体としてはやや剥がれがありましたが、食洗機を使用しても問題ないと言えるかもしれません。
河和田塗り汁椀
何の問題も無いですね。
サイドも傷や剥がれなく、鏡面のようです。
下側は自然乾燥のせいで水垢がひどいですが、傷や剥がれは特にないです。
こちらも全く問題ありませんでした。
まとめ
結論としては、「少なくとも乾燥機を使わなければ、無印の汁椀2種は食洗機にかけても大丈夫!」でした。
やってみないとわからないもんですね。
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