飛騨の匠文化館は、飛騨古川駅のほど近くにある展示・体験施設です。
2021年10月の飛騨古川・高山旅行にて訪れましたので、館内の様子についてご紹介します!
1階の体験コーナーがとにかく大充実
入館してすぐの体験コーナーがとにかく充実しています。大工さんの技法を紹介するパズルがたくさん。
これがいわゆる千鳥格子。
ただ持ち上げるだけだと外れないのですが、ちょっと工夫すると1本1本バラバラになるのです。
これは千鳥格子を応用したものらしく、織物のように複雑に絡み合っています。
でも、これもちょっと工夫すれば1本1本がバラバラになります。なにこれすげー。
このほかにも、継ぎ手と呼ばれるものがいくつも展示されています(写真は撮り忘れました…)。
大工さんの技法で、これも千鳥格子と同じくパズル感覚で楽しめます。
そしてなにより、係のお姉さんの説明が大変分かりやすく興味をそそられる内容で、思わず童心に帰りました。
街歩きがより楽しくなる「雲」のモニュメント
「雲」についての展示もありました。
雲形肘木…通常「雲」とは、軒下にある雲の形の装飾のこと。
飛騨古川では、おもに古い家屋の軒下にこの「雲」が見られるそうです。
雲は大工さんのシンボルマークのようなもので、大工さんごとに雲の文様が異なっているそうです。
それを見ればその家がどの大工さんが建てたものか分かる、と言われるほどだとか。
人と違う文様にしなければ…ということで、雲の文様はだんだん凝ったものになっていったそうです。
そのため、若手(といってもそこそこの年齢)の大工さんが手がけた建物のほうが、雲の文様がより複雑なんですって。
実際に古川の街を歩いていると、いろんなところで雲を目にします。
建物の装飾ひとつを取っても、こんな歴史があるんだと知ると、なんとなく街歩きがより楽しくなる気がします。
2階から古川の街並みが見えます
2階に上がると、窓から古川の街並みを見おろすことができます。
ここからの景色は係のお姉さんイチオシとのこと。たしかに良い雰囲気でした!
ここでしばらくのんびりするのも良いかもしれません。
ほかにも色々な展示があるよ
体験コーナーではしゃぎすぎてその後は消化試合になってしまった感が否めませんが、他にも色々な展示があります。
大変に手の込んだ木の彫刻とか。
これなんか将棋の駒まで作り込んであってすごいです。しかも売り物なんですよね。
あとは大工道具の展示なども。
ちょっと見たことがないくらい大きなのこぎり?がありました。これ何に使うんだろうか。
学生さんによる「君の名は。」の三葉の家の模型なんかも展示されていました。
お土産コーナーは入り口そばにあります
お土産コーナーは、入館してすぐのスペースにあります。ミニ千鳥格子を始めとして、木製の小物などが色々ありました。
手作り体験もできます
時間もなかったので我々はやりませんでしたが、手作り体験もできます。
入り口に掲示されていたのは「森の動物クラフト」。
シンプルなデザインの動物モチーフを組み合わせて、モビールやイヤリングを作ることができるみたいです。
もしかすると、あらかじめ予約したほうが無難かもしれません。
興味深い体験コーナー&匠の解説!古い建築物や技法に興味がある方におすすめ
以上、飛騨古川「飛騨の匠文化館」についてでした。
後半やや失速した感は否めませんが、1階の体験コーナーがとにかく興味深かったです。係のお姉さんの丁寧な解説も相まって、個人的にはかなり楽しめました。
入館料が大人300円・お子さん100円とかなり安いですし、「古い建築物や伝統的な技法に興味がある!」という方にはおすすめしたいです。
飛騨古川観光の際には、足を運んでみてはいかがでしょうか。
飛騨の匠文化館
住所 | 岐阜県飛騨市古川町壱之町10-1 |
営業時間 | 9:00~17:00(12~2月 16:30) |
定休 | 木曜日、年末年始 |
料金 | 大人300円 子ども100円(未就学児は入場不可) |
アクセス | JR高山本線飛騨古川駅から徒歩約5分 |
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