中古マンションリノベ⑬リノベするならこの本を読め!

1冊目に!ちきりん「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」

ちきりんさんが自宅マンションをリノベした経験から書かれた本です。

この本は

  • 費用感
  • 納期
  • リノベ会社選び

など、基礎的なことについて詳しく書いてあるので、1冊目の本に最適です。

リノベ関連の本はリノベ業者が書いた宣伝的な本がとても多いのですが、本書は顧客の立場からのニュートラルな書き方になっているのもおすすめポイントです。

施主がどのような心持ちで臨むべきか、やご近所への説明などちきりんらしい独自の視点も参考になります。

一方でリノベの内容(こちらの記事にも書きました)はちきりんの事例のみですので、他の本で補う必要がありそうです。

本書を読んだ後は、ぜひKindle限定の「キンドル・リノベシリーズ」も読みましょう。特に「賃貸か購入か」論争は「確かにそうだよなあ」と思わされます。(Kindle Unlimitedで読むのがおすすめです)

顧客目線から書かれた本という意味では本多さおりさんの本も参考になるかもしれません。こちらは建築家に依頼したリノベという点も参考になるでしょう。

リノベでできることを網羅的に!「図解リノベーション大百科」

「マンションリノベってどんなことができるの?」と思ったらこの本を読みましょう。

複数の建築家・設計事務所により書かれた本で、ちょっと「建築家によるリノベ」的な趣向が強い本ではありますが、

たとえば、以下のようなことが書いてあります。

  • 一室空間をつくる
  • 家事動線を改善する
  • 将来間取りを変えられるようにする
  • 室内物干し場をつくる
  • 収納力をアップする
  • 玄関を広げて土間収納をつくる
  • キッチンの計画(配置の変更やI型からの変更など)
  • 風通しの良い家にする
  • 明るくする間取りへ変更する
  • 断熱性や気密性を向上させる(壁、サッシ、玄関ドア)

リノベーションをする人は気になっている事柄も多いのではないでしょうか?

網羅的に書かれているのでちきりんの本を読んで、「じゃあ具体的に何ができるのさ?」と思った人にぴったりです。

難点としては図面がたくさん出てくるのですが、読み解くのが大変です。余裕があるときに読んでおきたい本ですね。

とにかく事例を見たい人に!雑誌「リライフ+」

「とにかく事例をたくさん見たい!」という人には雑誌「リライフ+」がおすすめです。

Casa BRUTUSにもリノベ特集がありますが、高級すぎてとても自宅では使えません。その点、こちらの雑誌は比較的庶民的なお値段のリノベ事例が満載です。

  • 間取り
  • リノベ会社
  • かかったコスト
  • 風呂やトイレなど住宅設備のメーカー
  • 壁や床の仕様

など細かく書いてありますから、参考になること間違いないでしょう。

また、Kindle Unlimitedに入れば読めますから、リノベの計画をしているときにまとめて読むのがおすすめです。

注意点としては、雑誌だけあって「他人の事例に影響されすぎないで」ってことですかね。リノベの世界は割と「変わったこと」をやる人が多いですから。

そもそも中古マンション買って大丈夫なの?「すべてのマンションは廃墟になる」榊淳司

築30年の中古マンションを買うのって怖くないですか?そんな方はリノベ業者から適当な話を聞かされる前に本書を読みましょう。マンションの怖い話が書いてあります。

例えば

  • 鉄筋コンクリートマンションの寿命は100年とか200年とか言われているが、まだわからないというのが現状。理由はそこまで古いマンションが無いから。
  • 過去にはゼネコンが建てたマンションに施工不良が見つかった例があった。築一年で外壁タイルが剥がれ落ちるなど。特殊な例を除き施工不良をゼネコンに賠償してもらうのは難しい。泣き寝入り。
  • 業者名で施工不良物件を判別するのは不可能。マンションの「総会議事録」を確認しよう
  • 現状マンションの建て替えは実質不可能。

なんかですね。

マンションはまだ歴史が浅いですので、将来色々な問題が顕在化する可能性があります。知ってると知らないとでは大違いですよ。

住宅設計の基本的な考え方を学ぼう!「住まいの解剖図鑑」「片付けの解剖図鑑」

物件を買って、間取りをどうイジろうか…と考えると細かいところで色々悩まれると思います。

  • キッチンは対面?壁付け?アイランドキッチンもかっこいいかな?
  • トイレはどこに配置したらいいんだろう?
  • 収納計画はどうしよう?

などなど、悩みはつきません。これってリノベの本だけ読んでも解決しないんですね。「住宅設計の基礎知識」が必要になります。それをわかりやすーく授けてくれるのがこれらの本です。

難しいことは言わないが、真髄は伝える。どちらかというと新築一軒家を設計するための本ではありますが、マンションリノベでも必ず役に立つ内容となっています。

Youtube

本だけでなくYoutubeを参考にされるのもよいでしょう。ただしほどほどに…。以下、私がよく見ていたチャンネルです。

  • げげ:建築家の方。住宅設計の知識をわかりやすく教えてくれます
  • みやこリフォーム:リフォーム業者。風呂やトイレ、キッチンなど住宅設備に詳しい
  • TOKOSIE channel:マンションリノベ版建物探訪

おわりに

いかがでしたか?本記事で紹介した本はいずれも本当におすすめできるものばかりです。

ただし、いずれにしてもその業者・個人の考え方が反映されていますから、安易に受けとめないことです。自分の考えがあってもよいのですよ。

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