中古マンションリノベの計画段階では本当に色んなことでリノベ会社と揉めて、根気強くすり合わせていました。
この記事ではそのほんの一部を披露したいと思います。
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キッチン「二人で作業…?なんとかできますよ!」
週末にふたりで作り置きを作る我々は、二人で作業できるキッチンを求めていました。我々が最終的に採用したのは↑のようなⅡ型キッチンですが、最初はペニンシュラ型を提案されていました↓
(画像はグラフテクト納入事例より)
後からわかったのは、ペニンシュラ型は設計士から見てリスクが少ない案でした。
- 元々のキッチンとほぼ同じ配置(通路を広げた)
- パイプスペースに接続可能
- 床から配管が来ている場合でも配置が同じなので問題なし
しかし、キッチン幅はせいぜい240cm程度。そこにシンクやコンロがあって、残された作業スペースはわずか。素人の我々も途中で「これは二人で作業厳しいのでは?」と気づきました。で、それを質問した結果
- 二人作業はやや窮屈だができます
- シンクにまな板を渡したらいいんじゃないですか?
との驚愕の回答が!二人で作業したいことは先に伝えたはず。「やや窮屈」になるなら説明すべきです。間取りを考え始めた初期の段階でしたが、「この会社ヤバいんじゃないか?」と考え始めた頃です。
キッチン「やっぱり段差ができるかも!」
そんなわけで無事でⅡ型になったのですが、着工が近づくにつれ、こっそり図面に「段差ができる可能性あり」との記載が!
いや、物件の購入もサポートしてもらいましたけど、そのときは「パイプスペースに接続できれば段差はできません」と言ってたじゃないですか?
設計士曰く、「給湯器を確認したところ、排水はパイプスペースにつながってるんですが、給水は床のコンクリートを通ってるかもしれません」と。それで、配置変更したキッチンに給水をつなぐために床を上げる必要があるかもと。
いやいや、キッチンに段差ができるなんて最悪ですよ。てか、その可能性が浮上したならその旨を報告してくださいよ。なんでしれっと「段差ができるかも」なんて言い出すんですか。こちらが気づかなければOKなんて思ってるんですか?
解体してみると、我が物件はなんと本当に給水が床下を通っていました。しかし、浴室の方から給水することで段差は免れました。解体して段差ができるかどうかの判断が下るとき、本当にドキドキしました。
キッチンのコンセント「同時に3機種までなら大丈夫です!」
ちきりん氏の書籍では「キッチンのコンセント事情は現代の家電事情に対応できていない」と述べられていました。実際我が家でも
- 電子レンジ
- オーブントースター
- 電気ケトル
- 炊飯器
- 自動調理鍋
がキッチン家電として使われていて、これらがある程度同時に使えないといけないんですね。
我々の要望としては、
電子レンジ・オーブントースター・電気ケトルを同時に使いたい
でした。これらは全部1000W超えでかなり電気を食います。
にも関わらず、提案では2つの専用回路しかありませんでした。
1つの専用回路には2000Wまでしか流せないはずだから、これはおかしい。
それで「これは直接話したほうがいい」と思い電話で打ち合わせしました。すると…
- 「電気ケトルも消費電力少ない機種もありますし…」→ だいたい1200Wくらいだろ
- 「常に最大電力を食っているかもわかりませんし…」→ 電気ケトルや電子レンジはほぼ最大電力だろ
なんて感じで話になりません。
結局「専用回路は3回路つけてください」とお願いしました。何だったんだあの時間は。
室内物干し「天井に配線があるので設置できません」
(最終的に選んだ室内物干し)
室内干しを設置するのは、計画当初からの我々の希望でした。
しかし、出てきた案では室内物干しを壁付にするプラン。
設計士曰く
- 天井に配管が通っている可能性がある
- 天井付けにする場合は、下がり天井にする必要がある
- ビスを打つ必要があるが、配管・配線を傷つける可能性があるため不可
確かに我が家の天井は直天井で、要はそのままコンクリートです。でも廊下や水回りは下がり天井になっているわけだし、ビス打てるでしょ?と思うわけです。
これに関しては妻がメールで抗議し、結局下がり天井にできました。「強めに言ったらできるんかい」と思いました。
壁の仕上げ「え、塗装なんですか?」
壁の仕上げを塗装にすることは、当初からの要望でした。
プランを提案してもらい、仕様がある程度固まってきた頃、壁について確認すると、
「全部壁紙です」
とのこと。「えー!」あんなに当初から伝えていたのに?
塗装って割とコストかかるのに?
塗装に関しては、最初はすごく高額の見積もりだったんですが、下地処理を簡略化してもらいコストカットしました。とはいっても左官仕事でモルタルみたいなの塗ってましたし、全く問題なかったです。
3D CG適当すぎる
靴の脱ぎ履きを楽にするため、玄関にベンチを置く計画でした。
ただし、画像のような「変な形」になっているので、変な印象にならないか心配でした。
また、玄関が広くはないので圧迫感も気になりました。
3D CGが作れるということで作ってもらったのですが、
- 玄関の寸法がいい加減(大幅に違う)
- ベンチの形状が図面と違う
で全然参考になりませんでした。
玄関ベンチ「奥行き30cmないとダメです」
これも玄関のベンチ関連ですが、
- 奥行きは30cm以上必要
- 高さは椅子と同じで40-45cmがよい
と言ってきました。
しかし、ベンチを置く目的は「靴の脱ぎ履き」。お尻を少し乗せるだけで良いのだから奥行きは30cmも要りません。高さが45cmもあればお腹が圧迫されます。
これを理解しないリノベ会社の担当がチンプンカンプンで本当にイライラしながらメールのやり取りをしていました。
結局はリノベ会社を信頼できないから、自宅で本やダンボールを積んで実験して奥行き24cm、高さは40cmと寸法を決めたのでした。
洗面台「W700で見積もり出しときました」
リノベ計画の終盤の話です。洗面台をサンワカンパニーのフィオレットにするか、アイカ工業のスタイリッシュカウンターにするかでとても悩んでいました。
- サンワカンパニーは高いが石を混ぜた人工大理石で質感が良い
- アイカ工業は安いがサンプルを見る限り質感がよくないかも
- でも予算は既にオーバーしていて節約したいし・・・
といった感じで堂々巡りをしていました。
アイカは選択肢が色々あったので見積もりを複数とっていたのですが、詳しく見るとどうも洗面ボウルが小さい。なぜかと思い確認すると本来は幅がW750であるのにW700で見積もりをとっていたのでした。
普通洗面台の規格は決まっていてW750が一般的なのです。なのにわざわざW700で見積もりとって小さい洗面ボウルしか選べませんってどういうこと?悩んでた時間返してよ?とおもいました。(結局サンワカンパニーを選んだ)
メール返信「印象が変わるかって?変わります!」
これは計画の初期段階。
LDKの窓のカーテンレールの位置や長さについて検討の余地はあるだろうか?といろいろ考えを巡らせていました。
それでメールで聞いてみたのです。
「2つの窓をまたぐ形で左右に長ーいカーテンにしたら印象って変わりますかね?」
答えはこうでした。
「印象は変わります」
以上です。
唖然としましたよ。このひと、ぼくが「印象が変わるかどうか」を知りたいって思ったわけ?当然「どんな印象になるのか」知りたいんですよ。
美容室に行ってさ、「〇〇の髪型にしたら印象変わりますか?」の答えが「印象は変わりますよ」だったら困るでしょ?
この回答をしたのが若いスタッフだったのでこれはしっかりとクレームを入れました。いやあちょっと信じられない。
おわりに
いやあ、見返してみると圧巻というか、こんな環境でリノベをやりきった自分たちの努力に涙ちょちょぎれる思いです。
いまいちな対応があるたびに、本当に落ち込んで、夜遅くに調べたりメールしたりして、ひとつ問題を解決して、気持ちを持ち直して…の繰り返しでしたね。
これからリノベを行う方がしっかりした会社・担当に巡り会えることを心からお祈り申し上げます。
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